日本学術振興会・科学研究費助成事業採択課題「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」に関するウェブサイトです。(URL: https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K04114/

研究の目的

障害女性をめぐる差別構造については様々な視点から研究がなされてきたが、その蓄積は未だ不十分である。障害のある女性は「ディスアビリティ」と「ジェンダー」という2つの異なるポジショナリティによって差別状況におかれている。本研究は「交差性(intersectionality)」という概念について検討したうえで、複合的な差別構造を明らかにし、障害と女性について新たな知見を見出すことをめざす。これにより、障害と女性に関する課題を明確に浮かび上がらせ、新たな知見を得ることができる。

具体的には生活史法を用いることを予定している。まず(1)障害女性がこれまでの人生において経験してきた「生きづらさ」を描き出す。さらに(2)「差別」に抵抗する、障害女性による生存のための戦略を明らかにする。以上により本研究は、障害女性への体系的なエンパワメントモデルを構築するための、基礎的研究に資することをめざすものである。

公開研究会「障害のある女性のセクシュアリティをめぐって」

公開研究会「障害のある女性とセクシュアリティをめぐって」開催のお知らせです。

報告者は、スウェーデンの研究者ユリア・バーナーさん。現在は英国のリーズ大学に籍を置かれています。

障害とセクシュアリティについて貴重で先駆的な研究を行っており、スウェーデン、英国、オランダ、オーストラリアの状況について調査や比較検討も行っています(略歴は下記英文参照)。今回はとくに障害女性とセクシュアリティに焦点化してお話いただく予定です。なお、日英通訳が付きます。

以下、詳細です。

日時: 2018年4月13日(金) 16:00〜19:00
場所: 愛知大学名古屋キャンパス 本館20F M2003会議室
(名古屋駅より徒歩約15分、あおなみ線ささしまライブ駅より徒歩1分)
内容: 1.講演 Julia Bahner氏 "Disabled Women and Sexuality: International Perspectives"
2.報告 河口尚子氏(立命館大学)「恋愛、結婚、生殖にまつわる障害女性の生きづらさ」
3.質疑応答・意見交換
司会:土屋葉氏(愛知大学)
参加費: 無料(日英通訳が付きます)
情報保障: 文字通訳・手話通訳を準備します。その他、点字資料等を必要とされる方は3月25日(日)までにお申し込み下さい。また、駅からの案内等が必要な方はお申込み時にお知らせください。
お申込み・問合せ先: ds.chubu@gmail.com (時岡)
当日参加も歓迎いたしますが、事前準備のためお申込みをお願いしております。
主催: 「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」研究会
*本研究会の開催は、JSPS科研費「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」(16K04114)の助成を受けています
講師略歴: Dr Julia Bahner, Centre for Disability Studies, School of Sociology and Social Policy, University of Leeds.
Following a brief career as a social worker I returned to academia for my PhD studies at the University of Gothenburg, Sweden. The different research projects that I have conducted have all concerned disability and/or sexuality. I am especially interested in issues on human rights and sexual citizenship, and how cultural discourses, governmental policies, institutional structures and professional practices influence possibilities for sexual expression and conduct. I am committed to my research having real world applicability.
チラシ: 公開研究会「障害のある女性のセクシュアリティをめぐって」案内チラシ(PDFファイル)

研究メンバー

研究代表者:土屋葉(愛知大学)
研究協力者:伊藤綾香(国際経済労働研究所)
研究協力者:伊藤葉子(中京大学)
研究協力者:臼井久実子(DPI女性障害者ネットワーク)
研究協力者:河口尚子(立命館大学)
研究分担者:後藤悠里(福山市立大学)
研究協力者:瀬山紀子(DPI女性障害者ネットワーク)
研究分担者:時岡新(金城学院大学)
研究分担者:渡辺克典(立命館大学)